2025年07月31日
採用情報
【岡山県】誰もが自然に働ける職場|藤花会の挑戦と実績
「地域の中で共に生きる」を体現する職場環境
岡山県瀬戸内市・岡山市を拠点とする社会福祉法人藤花会。2009年の設立から15年間、「地域の中でともに生きる」という理念のもと、誰もが働きやすい職場づくりに取り組んできました。
その結果として現れているのが、法定雇用率の2倍を超える障害者雇用率5.04%という数字です。しかし、これは単なる数値目標の達成ではありません。「この人は障害者です」というレッテルが一切ない、自然な職場環境の証明なのです。
理事長が語る経営理念|職員が働きやすい環境づくりの重要性
「ご入居者様へより質の高い介護サービスを提供していくためには、職員が働きやすい環境をつくる事も重要な要素の一つであると考えております。」
— 理事長 藤田琢二
この理念が、障がいの有無に関わらず誰もが自然に働ける職場文化の土台となっています。
外部からの高い評価|継続的な取り組みが認められた実績
🏆 近年の主な受賞歴
- 2021年:厚生労働省「もにす認定」取得
- 2021年:おかやまSDGsアワード「特に優良な取り組み」
- 2022年:おかやましんきんSDGsアワード入賞
- 2023年:第1回・第2回全国老人福祉施設大会・研究会議「奨励賞」
- 2023年:JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)好事例掲載
地域貢献、SDGs推進、福祉の質向上、障害者雇用—— あらゆる分野で継続的に評価されているのは、一過性の取り組みではなく、組織文化として根付いているからです。
「普通に働く」が当たり前の職場文化
👤障害者職業生活相談員の証言
「藤花会に転職してきたからこそ、他の職場との違いがよくわかります。ここでは本当に自然に、障がいのある職員が働いています。
年配の職員が老眼で眼鏡をかけたり、耳が聞こえにくくなったり、『あれ、何だっけ?』と言ったりしている。それと障がいのある職員の『できないこと』とどう違うんでしょうか?今ではこのように思っています。
誰にでも得意・不得意があるのは当たり前。それを自然に受け入れ、お互いがフォローし合う。これこそが本当のインクルーシブな職場だと実感しています。」
👤総務担当者の視点
「事務的な面で障害者雇用を担当していますが、正直なところ『障がい者雇用枠』という意識がありません。普通に戦力として働いてもらっているし、職員みんなも偏見が一切ない。
『配慮』ではなく『当たり前の職場環境』として機能している。これが数年連続でダブルスコアを維持できている理由だと思います。」
数字で見る藤花会の働きやすさ
📊 継続的な障害者雇用実績
- 2021年:もにす認定取得時点で法定雇用率2倍以上
- 2022年〜2024年:継続的にダブルスコア維持
- 2025年6月:5.04%(法定雇用率2.5%の約2倍)
✅ 働きやすさの具体的指標
- 残業時間:月平均2.1時間(2024年度実績)
- 産休・育休・介護休暇制度完備
- 短時間勤務制度あり
- 障害者職業生活相談員常駐
実際に働く職員の声|10年間の成長ストーリー
👤 Aさん(入社10年目・清掃担当)
「最初は不安でしたが、先輩が丁寧に教えてくれました。今では自分なりに工夫して効率化もできるようになり、入居者の方との会話も楽しめています。性格も明るくなったと家族に言われます。3年前に後輩ができ、ここでの仕事にやりがいを感じているので、これからも働き続けたいです。」
👤 Bさん(入社3年目・清掃担当)
「物の場所すらわからず不安がありましたが、Aさんから優しく教えてもらえました。入居者の方から『ありがとう』と言われたときが一番うれしいです。苦手だった作業も少しずつできるようになってきました。支援学校の生徒さんが見学に来られた時、とても緊張したけれど、自分の言葉で仕事の説明をすることができました。」
10年、3年という長期勤続が物語るのは、一時的な雇用ではなく、成長ができ、ここで本当に働き続けたいと思える環境があるということです。
藤花会の職場文化を支える仕組み
📍個人に合わせた働き方設計
「何なら安心して取り組めるか?」を起点に業務設計
- 人と話すのが「好き/苦手」
- 高いところが「平気/苦手」
- 1日4時間以上の勤務が「可能/難しい」
個人ヒアリングを基に、無理のない業務配分を実現しています。
🌱成長を支えるサポート体制
- チェックリスト形式のマニュアルで業務の「見える化」
- 個人専用の業務リスト作成指導
- 小さな成功体験の積み重ねを重視
- 「昨日より少しだけうまくできた」を大切にする文化
なぜ藤花会では「自然な働きやすさ」が実現できるのか
⏺他の障害者雇用現場との違い
一般的な障害者雇用現場の課題
- 「障がい者雇用枠」として区別される
- 特別な配慮として意識される業務調整
- 周囲の気遣いが逆にプレッシャーになる
- 「やってもらっている」感が拭えない
藤花会の「当たり前」文化
- ぱっと見ても誰が障がい者かわからない自然さ
- 老眼、難聴、物忘れ…誰にでもある「できにくいこと」と同じ扱い
- 全職員に偏見が一切ない
- 「配慮」ではなく「普通の職場運営」として機能
まとめ
藤花会の魅力は、特別な制度や仕組みではありません。他者をそのまま認める文化が、日常の職場運営に自然に息づいていることです。
障がいのある職員が「普通に働いている」。年配の職員の身体機能の変化も「普通のこと」として受け入れている。お互いの得意・不得意をフォローし合うのも「普通のこと」。
この「普通」が、実は最も特別なことなのかもしれません。
藤花会からのメッセージ
「地域の中で共に生きる」という法人理念ですが、ここで働く私たちは「共に」が体現できていると思います。
私たちは現在、障害者雇用を積極的に行っているわけではありません。この記事を読んだ方が「ちょっと安心できた」と感じていただけたらいいな、という思いでいます。さらに、藤花会がどのような職場なのかを知っていただくことで、同じような理念を持つ組織が増えることも願っています。
「障がい者雇用」という言葉すら必要なくなる社会。それが私たちの目指す未来です。
お問い合わせ・見学について
📞 電話:086-942-1220
せとうちの郷(担当;杉山)
📍 所在地:
・特別養護老人ホームせとうち(岡山県瀬戸内市邑久町福中1180番地)
・特別養護老人ホームせとうちの郷(岡山市東区西大寺北966番地・JR西大寺駅徒歩10分)
施設見学は随時受け付けております。私たちの取り組みに関心をお持ちの方、同じような職場づくりを目指す方々のお越しをお待ちしています。