2026年01月23日
採用情報
実務者研修修了後の就職|50代未経験者が知っておくべき「修了前に動くべき理由」
実務者研修を修了間近、あるいはすでに修了したあなたは、こんな不安を抱えていませんか。
体力面や記憶力、年齢への不安。「未経験OK」と書いてあっても本当に教えてもらえるのか。正社員かパートか、扶養内で働くにはどうすればいいのか。そもそもいつから就職活動を始めればいいのか分からない。
さまざまな疑問を抱えたまま、動けずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事でわかること
この記事は、実務者研修受講中・修了者の方が、後悔しない就職活動をするためのノウハウを、福祉業界の採用担当者の視点でまとめたものです。
修了前に就職活動を始めるべき理由、50代未経験がつまずきやすいポイント、向き不向きの正直な話、働き方の選択肢、そして「ひとつの法人の実例」として、岡山で特養・小規模多機能等を運営する社会福祉法人藤花会の実例を紹介します。
まず、ひとつの失敗例を見てください
いきなりですが、実際にあった失敗例を紹介します。この事例が記事全体で最も伝えたいことを象徴しています。
■「パートだし」という認識のズレでわずか1か月で退職した50代女性
元事務員の50代女性。実務者研修修了中に見学に来て、面接も受けました。本人も施設側も「パートだし、そのうちできるようになるだろう」と安易に考え、特養で働き始めましたが、1か月で退職することになりました。
【本人の語り】
「パートだから、こんなに覚えなきゃいけないなんて思っていませんでした。テンポが速くて、職員さんに何度も聞くのもはばかられて……。『家にいるより誰かの役に立ちたい』と思っていたんですけれどね」
【指導者側の振り返り】
「未経験者だから、覚えるのに時間がかかるだろうとは思っていました。でも、『私パートなのに』と言われると、教える側も困ってしまって。そもそも『働く』ことへの考え方が違っていたんだと思います。見学時や面接時に、もっとすり合わせておいてほしかったです」
■この失敗から学ぶべきこと
①「見学・面接に行けばいい」だけでは不十分
この女性は、実務者研修修了中に見学に来て、面接も受けました。一見、正しい就職活動のように見えます。
しかし、見学や面接の段階で、お互いに「簡単に考えていた」のです。本人は「パートだから、正社員の手伝い的な感じで働けるだろう」と思っていました。施設側も「働く時間分のみ覚えればいいわけだから、そのうちできるようになるだろう」と思っていました。
彼女の就活の軸は、「家から近い施設で、短時間で働くこと」でした。特養は負荷が高いと訓練校から聞いていたようですが、「まぁ大丈夫でしょ」と思ったそうです。
加えて、実習中は介護を学んだというより「お話相手」として時間を過ごしていたとのこと。実務を経験しないまま就職してしまったのです。
入職後に「介護は正社員が中心でやり、パートはその手伝い」という認識と、実際の現場(パートでも一人前に覚える必要がある)とのギャップに直面しました。このミスマッチは、本人にとっても施設にとっても、不幸な結果です。
②修了前に動き出し、「何を確認するか」が重要
「修了前に動き出す」だけでは不十分。重要なのは「何を確認するか」です。
もちろん、修了後に探し始めると空白期間ができてしまいます。見学の申し込み、施設との日程調整、面接、採用の意思決定など、これらをすべて修了後に行うと、最低でも2〜3週間、場合によっては1か月以上かかることもあります。
だからこそ、修了前に見学・相談をし、面接を済ませ、内定を持っておくことを推奨します。収入が途絶える期間を最小限に抑えるためにも、修了前の準備は必須です。
見学・面接で確認すべきこと

では、見学や面接で何を確認すればよいのでしょうか。失敗例で欠けていた確認項目を挙げます。
- パートでも、どこまで覚える必要があるのか
「パートは正社員の手伝い」という認識は施設によって異なります。パートでも一人前に業務を任される施設もあれば、補助的な役割の施設もあります。介護助手・介護補助として周辺業務を切り分けている施設もあるので、役割と期待値を必ず確認しましょう。 - 特養の負荷について、具体的にどの程度なのか
「特養は大変」という情報だけでは不十分です。入居者様の介護度、職員配置、1日の業務の流れ、ひとりで任される時間がどのくらいあるかを確認し、「まあ大丈夫でしょ」を防ぎましょう。 - 「短時間勤務」で本当にその施設の業務が回るのか
特養は24時間体制で生活を支えるため、希望する時間帯だけでは業務が中途半端になる可能性があります。勤務時間帯や土日勤務の有無など、現実的に成り立つかを確認しましょう。 - 「家から近い」だけを軸にして大丈夫か
通勤時間は大事ですが、それだけで選ぶと失敗します。デイや小規模多機能では送迎や訪問が組み込まれる可能性があります。運転や単独訪問の可否、業務内容と適性の一致を最優先で確認しましょう。
これらを見学・面接でしっかり確認し、お互いに納得してから入職する。これが、ミスマッチを防ぐ唯一の方法です。
「まだ修了していないのに、見学に行っていいのか?」と遠慮する必要はありません。むしろ、施設側としては、修了前に来てほしいのです。お互いに「合う・合わない」を確認する時間が取れるからです。
修了1〜2か月前から動き出し、複数の施設を見学し、実態を確認してから応募し、修了までに内定を持っておく。これが理想的な流れです。
50代がつまずきやすい3つの壁
ここからは、50代未経験の方が介護職に就く際に、つまずきやすい3つの壁を正直に伝えます。
①記憶スピードの壁
正直に言うと、50代になると、20代・30代と比べて覚えが遅い傾向があります。
入居者様の名前、状態、介護手順、記録の書き方、申し送りのルール。覚えることが多く、若い頃のようにスムーズに頭に入らないと感じる方もいます。
指導者側はこう話しています。
「正直に言うと、若い人より覚えは遅いです。なかなか感がつかめなかったり、覚えるスピードがゆっくりなのは仕方ないと思うけれど、だからこそメモを取って復習するといった努力する姿勢を見せてほしい。遅いのに何度も同じことを聞かれると、指導する側も困ってしまいます。でも、真摯に取り組む姿勢があれば、周囲もサポートしようという気持ちになります」
②「わかっているつもり」の壁
実務者研修受講中の方の中には、家族の介護を見ていた経験から「まったくわからないわけではない」と感じている方もいます。
しかし、デイサービスへの送り出し、ケアマネジャーとのやり取り、特養への面会。こうした経験は「見ていただけ」であり、実際に介護をするのとは別物です。
- 複数の入居者様の名前と状態を覚える
10人、20人と対象が増えると、情報量が一気に増えます - 介護計画に沿ったケアを提供する
「なんとなく」ではなく、根拠と手順が必要になります - 記録を正確に書く
状態変化や実施内容を、読み手が分かる形で残します - チーム内で情報共有する
ひとりで完結できない仕事だからこそ、連携が要になります
特に、普段家事をしない男性の場合、料理・洗濯・掃除といった生活支援業務に対するイメージが湧きにくいことがあります。介護は「体を支える仕事」だけではなく、生活全般のケアが求められる仕事です。
「そこそこ分かっている」という謎の自信が、かえって適応を遅らせることもあります。「初めてなので教えてください」という姿勢で臨むほうが、現場にも受け入れられやすいのです。
③向き不向きの壁
仕事には、誰にでも向き不向きがあります。50代なら、これまでの人生経験から自分の適性はわかっているはずです。
加えて、50代になると記憶力だけでなく体力も低下してきています。特養(特別養護老人ホーム)は、要介護3以上の重度の方が中心で、体力面・記憶力の両面で負荷が高い施設です。夜勤もあり、50代未経験の方にとっては、最初からハードルが高い環境と言えます。
無理をして働き始めても、体がもたず、結局続かない。そうなってしまうと、本人にとっても施設にとっても不幸です。
だからこそ、「特養は無理」でも、小規模多機能やデイサービスなら働ける、という選択肢を知っておくことが大切です。合う場所を選ぶことが、長く働く秘訣です。
実務者修了者の成功例|藤花会の場合
ここまで厳しい話をしてきましたが、もちろん成功例もあります。藤花会で働いている50代男性職員の実例を2つ紹介します。
事例1:親孝行を動機に介護職を選んだ50代男性
「親は早くに他界しました。親孝行ができなかったという思いがあります。自分がする最後の仕事なら、親孝行がしたい。次は自分が誰かの役に立つ番だと思いました」
この方は、特養のショートステイフロアで働いています。ショートステイは重度の方が少なく、むしろレクリエーションや話し相手、認知症対応が必要なフロアです。夜勤はしない条件で働いています。
事例2:製造業から介護業界に転職した50代男性
この方は、製造業から介護業界に転職しました。妻に「接客業も経験してみれば」と言われ、必死で食らいつきました。
介護は情報共有が不可欠で、ひとりではできない仕事です。新人もベテランも等しく、同じ情報を、同じレベルで共有する必要があります。
3年験を積み、介護福祉士を取得しました。現在は、喀痰吸引・経管栄養1号取得を目指して勉強中です。
これらの成功例と失敗例が示すこと
年齢が高くても、積み上げ型の成長は可能です。ただし、環境選びが重要です。
事例1の方は、特養のショートステイフロア(夜勤なし)という環境を選び、事例2の方は、ショートステイフロアで長く働き続けることでキャリアを積み上げています。
一方、冒頭の失敗例は、「パートだから」という認識のズレと、見学・面接での確認不足が、お互いの不幸を招きました。働き方への考え方や期待値を、見学や面接の段階でしっかりすり合わせることが、いかに重要かを示しています。
施設の種類と負荷の違い
介護施設にはいくつか種類があり、それぞれ負荷が異なります。
- 特別養護老人ホーム(特養)
要介護3以上、重度の方が中心
体力・記憶力の負荷が高い
夜勤がある
送迎はなし
日中は常に他の職員がいる環境で、わからないことがあっても聞ける - 小規模多機能型居宅介護
少人数(定員29名以下)
通い・泊まり・訪問を組み合わせる
負荷の調整がしやすい
送迎がある
訪問先にひとりで行くことになる場面もある - デイサービス
日中のみ(夜勤なし)
レクリエーション中心
体力的な負荷は比較的軽い
送迎がある
50代未経験の方が、いきなり特養で働き始めるのは、正直ハードルが高いと言わざるを得ません。小規模多機能やデイサービスから始めるという選択肢も、十分に検討する価値があります。
修了前から始める就職活動の流れ
ここでは、修了前から就職活動を始める具体的な流れを紹介します。
- ステップ1:修了1〜2か月前から見学を始める
複数の施設を見学する(特養・小規模多機能・デイなど)
施設の種類を比較し、自分に合った働き方を考える
雰囲気だけでなく、人員配置や勤務体制を聞く
希望(日中のみ、扶養内、週の勤務時間など)を伝え、実現可能か確認する
社会保険加入義務の有無も確認する
パートの役割(補助か、一人前として任されるか)を確認する - ステップ2:修了前に面接・採用
見学で良いと思った施設に応募する
修了前に面接を受ける
空白期間を作らずに、収入を確保する - ステップ3:入職・研修
入職後、OJT研修(現場での実地研修)
指導者がつく期間を確認する
メモを取り、自宅で復習する習慣をつける
この流れで動くことで、修了後すぐに働き始めることができ、なおかつ、冒頭の失敗例のようなミスマッチを防ぐことができます。
まずは見学で「合う場所」を探してみる
修了前でも、見学は大歓迎
藤花会では、実務者研修修了前の方の見学も大歓迎です。
勢いで決めなくていい
実務者研修を修了したからといって、焦って決める必要はありません。
実態を見て、自分に合うかどうかを判断してください。あなたに合う場所を選ぶことが、長く働く秘訣です。
冒頭の失敗例のような「こんなはずじゃなかった」を避けるためにも、修了前から動き出し、見学や面接でしっかりすり合わせをしておきましょう。
■ アクセス
社会福祉法人藤花会は、岡山市東区西大寺・瀬戸内市邑久町で、特別養護老人ホーム・小規模多機能ホーム等を運営しています。
【施設所在地】
●特別養護老人ホームせとうちの郷
岡山市東区西大寺北966番地
JR西大寺駅から徒歩10分
●特別養護老人ホームせとうち
岡山県瀬戸内市邑久町福中1180番地
【通勤の利便性】
国道2号線・岡山ブルーライン沿いで車通勤の利便性が高く、渋滞の少ないエリアで通勤ストレスが抑えられます。
■ 中途採用情報
■ 社会福祉法人藤花会について
社会福祉法人藤花会は、「地域の中で共に生きる」を基本理念として、岡山市東区西大寺・瀬戸内市邑久町の2拠点で特別養護老人ホーム等を運営しています。
現在は、特別養護老人ホームせとうち・小規模多機能ホームせとうち・福祉移送サービスせとうち・居宅介護支援事業所せとうち・特別養護老人ホームせとうちの郷・小規模多機能ホームせとうちの郷を運営し、地域に根ざした福祉サービスを展開しています。





